CampⅦ

1920s Mt.Everest Expedition

Birthday🌸0408

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 今年は生誕120周年ですね。

 昨年は日記からテーマを取ったので例外として、たいてい毎年好きに明るい図を描く機会にしてしまっているのですが、今年はヒマラヤザクラと昨年マートンカレッジのアーカイブで拝見した服を描いてみたいな~ということで。

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 そう、ヒマラヤザクラは初冬の花だったんですけど…。

 嘘ばかりだよこの絵~! と思ったけど冷静に考えたら自分のアウトプットする絵は全部嘘だから今更今更! このカットもイギリス人はピースしない…って思いながらも衝動に負けた

 ちょっとだけ弁明すると、春のヒマラヤトレッキングツアー広告で桜が~という話を見た気がしてラフを切ったのですが、恐らく別種かツツジの仲間あたりと記憶違いしていたようです。

 

 マートンアーカイブで見た写真の中には様々な装いのものがあるわけですが、これは印象が強かったもののひとつです。時代とアッパーミドルクラス(あるいは裕福なミドルクラス)の生まれだった背景から子供時代よりスーツやジャケットに革靴の写真が多く、それ以外の格好をしていると印象が強いですね。この服装でゴルフしていたのかな? スーツよりは遥かに動きやすそう。

 

 何年彼らのことを調べているか分からなくなりがちだけど、サンディの誕生日絵もこれで4枚目となったので…今三年半目くらいか。

 飽きっぽいので一年後も同じものを調べ探してうろうろしているかは分からないけど、まだまだ知らないことが多いので深めていけたらいいな。ただお絵描きツールを積めるようなタブレットを購入する気持ちの余裕がないので、イギリスへ行っている二年間はデジ絵から離れることになりそう。と思うと、自分で気に入った一枚が描けてよかったなあと思う次第。

 

 サンディの誕生日祝いについての記述、1924年の遠征中にお祝いのディナーを食べたくらいしか見つからないんだよなあ。家にいた頃なら家族や親族、出てからなら友人とお祝いしていそうな気もするけどどうなんだろう。もしかしたらアーカイブに誕生日パーティーの写真とかあるかもしれない…とか考えるのも楽しいものです。

 

 感傷的なことを書く気分ではないし一年前の自分がちゃんと真面目な話をしてくれていたので、今日はラフなどつらつら。

 

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 描き始めた初日終了時点のラフ。

 厚塗りで線潰す気満々の時は、ラフ段階だと相当骨ぐにゃぐにゃだったり骨折していたりしてもそのまま塗りに行ってしまう。

 桜は大好きな花ですが、あまりにも日本のイメージの紐づけが強すぎて理由なく使いたくないという気持ちがあり。それでヒマラヤに咲く桜があることを確認してからラフを切りました。ラフを切った時点ではまだ住んでいる地域の桜は咲いていなかったのですが、一足先に見頃を迎えていた実家から桜とふわふわの家族の写真が送られてきて嬉しかったのもあり桜が描きたかったなどと…。

 普段画面で多く使うのは高所の空の濃い青や雪と岩の白黒、ジャケットなどの茶色系統が多いので、ピンクや淡い空色を使える図が切れてご満悦でこの日は作業終了…

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 …しようとした時、きちんとWikiや植物図鑑サイトを見て気がついた。なんてこったい。桜が冬に咲くのはもう叙述トリックですよ(?)

 この後別ラフも少し切ったのですが、どうしてもこの桜を置いたラフの色味が気に入ってしまったのでこじつけて整合性を取れる言い訳を考えつつ進めることに。思いつかなかったので開き直っています。

 

 ヒマラヤザクラの花はしべが目立つのが特徴的で、ソメイヨシノと全然違う雰囲気の桜ですね。植物を真面目に描こうとしたことが殆どないのと、最も桜らしい桜として見慣れているソメイヨシノと違うタイプの桜を描こうとしているのとが合わさって、もはや全然桜に見えない。ボンボリノキの花ですよとか適当なこと言われた方が納得いくフォルムだ。

 ヒマラヤ地域に咲く花といえばなんといっても真っ青なヒマラヤケシが浮かびますが、ヒマラヤザクラも見てみたいものです。調べてみたところ市内にも植わっているそうで…次に咲く頃にはもう神戸にはいないけれど、気が向いたら葉桜でも見に行ってみようかな。イギリスにも植えられていることでしょうし、ビザ申請が無事通れば花を見るのはこちらが先になりそうです。

 

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 顔がとても可愛く描けた~と自画自賛している わーい

 特にこのエピソードだとか題材なしに、ただ幸せそうな絵面が見たいな…的衝動によるアウトプット、冥婚絵師みたいだなといつも思う。

 ハイライト強くない絵柄の方が好きなのでいつも虹彩にスクリーン入れてハイライト代わりにしているけど、今回桜の色味を入れたら明度下がって怖くなってしまったので珍しく白で入れたらとても可愛い。やったー

 

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 全然着痩せする人ではないので常にがっちり体格よく描きたいのに、どうしてもひょろっとしがちで…それでもミリタリージャケットだと肩当てがあるので幾分マシな気がするけど、ウィンドブレーカーだと難しい。

 ラフを切ってからサスペンダーのデザインなど確認し、元の写真で袖をまくっていたので、これで強い腕にしようと思い立ち。顔を塗るときに薄く青みを入れてぼかすのがとても好きで、腕も青みを入れたり血管を描いたりできるのが楽しかった。

 今回伸ばしている内側なので結局そんなでもないけれど、手の甲や曲げた腕もちゃんと塗ってみたい。写真でも手ががっしりしていてすごい。

 ライエンデッカーの絵がとても好きで、最近また画集を読み返しながら服の描き方がフェチいなあ…と思ったばかりだから今回の袖のしわは当方比頑張れた。改めて見ると彼の絵は腕も本当につよつよですね。

 


 

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 今年のちょっとフライング誕生日ケーキ、桜のモンブランとピスタチオパレ。自分の誕生日も近いと言い訳が立つからケーキ2つ買いやすい✌

 

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 夏生まれの子だけど、春を満喫するために生まれてきたような佇まいをしている。