Singles to Heaven
1924年遠征の超ざっくり漫画。
"ジョージ・マロリーとサンディ・アーヴィンが未踏峰エヴェレストに挑む話"はずっとしていたけど、ツイートだとまとまりが無さすぎるのが気になっていた&漫画が欲しい気持ちが極まって2020年2月に描いたもの。対外的には今後何かしらで興味を持つ人がいたら見つけてくれたらいいかなと思っていたくらい。
【天国への片道切符2枚】
補足
続きにラフ+イメージカット落書き
最終ページは当初1枚目の予定だった。良い形に直せたと思う。
この時はまだマロリーの瞳の色が分からないのでアンバーで仮置きしていました(『沈黙の山嶺』にちゃんと青紫色だと分かる記述が載っていたのにすっかり忘れていた)。
ラフの方が色々な人が描けていていいな~という部分もあったけど、文字が米粒並になりそうなので諦めました。入れたかったことを相当削った結果補足のミチミチ具合になったけど、今見返すと本文はこれで十分ですね。漫画難しい。
本文4p目中段のサンディは、今見てもこの沸き立つような歓喜のイメージがしっくりくる。ここを褒めてくれる人たちもいて嬉しかったな。
イメージラフ。
左手に握った死を後ろ手に隠して「一緒に行こう」と右手を差し伸べるイメージがあったけど、今はまた少し変わっているかな……。でも死を押しつけるのでなく一緒に抱える、何なら引き受けるくらいの印象のカットでもあった。
この漫画を描くまでマロリーはもう少し歳を重ねた風貌に描こうと努めていたのだけど、ま~これが自分には難しかった。いくつになっても少年みたいだという言及を見たのと、実際歳より若々しいのと、漫画を作るならページ数が少なくてもある程度描くことになるだろうし難儀して完成しないよりは…と思い切って描きやすさに舵切ったのがこの時。一応目元は20代ではない感じを意識していることが多いけど…いや~絵って難しいね。
というわけでこれくらいになるかなという試し描き、ついでに線画や乗算で描くより厚塗りにシフトしたかったので感覚を思い出すための小さな落書き。塗ると全然細かめのニュアンスが出なくなる…などと思っていたけど、何にせよ当時のマロリーの印象で強いのがこういう雰囲気だった。ここ1年くらいでかなりお茶目な部分などを飲み込めたので、表情の振れ幅が広がったと思う。
同人誌がすごく欲しかったので、初めて漫画を描いた記念も兼ねコピ本にして大満足でした。
アル中みたいな線しか引けないのでずっと小さいキャンバスを300%に拡大して塗るような描き方をしていたのですが、この頃もう少し大きめのキャンバスに描く練習を進めていました。Singles〜はベストな印刷をするには少しだけ解像度が足りず…それでも個人的に読むには十分だった。嬉しいものだね。